「訪問看護で働いてみたいけど...」「訪問看護の時短・スキマバイトってどんな仕事をするの？」と思われる人も多いのではないでしょうか。
訪問看護は利用者さん1人あたりの訪問時間が決まっているので、時短で働きやすい職場の一つです。しかし、仕事内容がなかなか見えにくい部分もありますよね。
今回は、とある訪問看護ステーションで働き始めたばかりの看護師さんにお仕事はじめの様子を伺いました。
子どもを学校に送り出した後、事前に伝えられていたメモ帳やペン、聴診器を持参して訪問看護ステーションへ出勤。緊張しながらスタッフに挨拶をします。そして、支給されたスクラブに着替えます。
看護師が集まり、朝のミーティング。夜間のオンコール対応や状態が不安定な利用者さんについて情報共有。訪問予定表をみながら、本日どの利用者さんに訪問するのかを確認します。
体温計や血圧計、手指用アルコールなどの必要物品を訪問バッグに用意して準備完了。
仕事に慣れるまでは看護管理者さんとの同行訪問。車に乗せていただき利用者さん宅へ向かいます。
まずは、要支援2で一人暮らしの利用者さんを訪問。ADLは自立していますが、物忘れが時々ある方で、体調観察と服薬管理をします。いずれの利用者さんも、はじめに体調を伺い、体温や血圧などを測定します。
最近、便秘ぎみということで、こまめに水分摂取するようにアドバイス。お薬カレンダーの残薬を確認して、1週間分のお薬を新たにセットします。
次は、要介護4で寝たきりの利用者さんを訪問。体調観察や清潔ケア、排便コントロールなどを行います。洗髪と清拭で体が温まると、利用者さんは気持ちよさそうな表情をされていて、なんだか嬉しくなりました。
看護管理者さんによると、日々介護されているご家族から食事量や排泄状況、体調に変わりがないか必ず伺うとのこと。あらゆる方面から利用者さんの状態を確認します。
訪問看護ステーションに戻って30分ほど休憩。他のスタッフと談笑しながら、昼食をとります。緊張や疲れから少し解放されてホッとする時間です。
次の訪問時間まで、カルテをみて利用者さんの基本情報や看護計画などを確認します。
午後は、要介護2の利用者さんを訪問。脳梗塞後で右片麻痺があり、体調観察とリハビリを行います。体操やリハビリの際は、痛みや不調がないかを確認しながら実施します。
以前より杖歩行が安定してきたようなので、利用者さんと会話しながらお庭に咲いている花を眺めに行きました。訪問看護ならではの和やかな瞬間でした。
訪問看護ステーションへ戻り、着替えて退勤。残業もなく帰宅できたので、子どもの下校時間まで一息つくことができました。
仕事にまだ慣れていなくて不安もありますが、このような勤務であれば家庭と両立していけそうです。スタッフの皆さんもとても親切なので、これからが楽しみです。
