「ブランクはどう伝えたらいいんだろう?」「看護師の面接でうまく答えるコツを知りたい」と悩んでいませんか?

看護師のブランクがあると面接で採用されるだろうかと不安に思ってしまうかもしれません。面接時の伝え方のコツを押さえれば、ブランクを活かして自身の能力や熱意を十分にアピールできます。

今回は、ブランクのある看護師が面接でうまく回答するコツやよくある質問への対策についてご紹介します。

ブランクのある看護師は面接で不利になる?

看護師のブランクは、面接で必ず不利になる訳ではありません

看護師は女性が多く「出産・育児」「結婚」などの理由で離職する人が多くいます*1 。ブランク期間は人によってさまざま。その間の過ごし方によって採用担当者が受ける印象は変わってくるのです。

ただし看護師のブランクが長い場合、採用担当者は次のような疑問や不安を抱きやすいです。

看護師の採用に適している人材か?
すぐに辞めてしまわないか?
仕事に対するモチベーションは維持できているか?

採用担当者は、履歴書だけでなく面接でこれらの不安を見極めようとしています。そのため、応募者が面接でしっかりと説明して採用担当者の不安を払拭できれば、よい印象を与えられるのです。

採用に近づく!ブランク看護師の面接でうまく伝える3つのコツ

ブランク看護師が面接でうまく答えるためには、熱意の伝え方が重要です。次のようなポイントを押さえて、自身の能力や働く姿勢をアピールしましょう。

1.求人先や募集条件にマッチしていることを伝える

まず、採用側がどんな人材を求めているのかを理解して応募していることを伝えます。

応募先を選んだ理由は、病院の特徴や応募条件を踏まえ、自分の性格や強みをリンクさせることで説得力のある回答ができます。

面接前に、次のような点を情報収集や自己分析して考えをまとめておきましょう。

職場の理念や特徴
自身のこれまでの経験
長所・短所
なぜ看護師に復職したいのか
看護師として大切にしていること

2.貢献できる資格やスキルをアピールする

職場で活かせる資格やスキル、経験について面接で積極的にアピールしましょう。

面接担当者が知りたいことの一つは、入社後にどのような活躍を期待できるかということ。採用側が求める能力を把握し、看護師の仕事に活かせることを伝えるのが大切です。

ブランク中に取得した資格があれば積極的に伝えましょう。

3.ブランクについては復職に向けた前向きな表現で伝える

看護師のブランクに関する質問は、その期間の過ごし方をポジティブな表現で伝えることが重要です。

育児や介護、病気による療養、リフレッシュ休暇など、看護師のブランクができた理由は素直に伝えましょう。そして、ブランク中に考えたことや経験したことを今後の仕事にどのように活かせるかを前向きに伝えることが大切です。

復職支援研修など復職のために取り組んでいることがあれば、面接で伝えると説得力が増します。

【例文あり】ブランク看護師の面接でよく聞かれる5つの質問対策

面接時の質問にスムーズに答えられるように、よく聞かれる質問への回答を事前に考えておくのがおすすめです。ブランクを活かした回答例を参考にして、自分なりにアレンジしてみましょう。

1.ブランク看護師の志望動機について

志望動機は面接の初めに聞かれる定番の質問です。応募先を選んだ動機と自分の強みをリンクさせながら答えると説得力が増します。

① 子育てなどが理由のブランク看護師がパートに応募するときの志望動機

育児や介護によってブランクがある場合、復職できる状況が整っていることを面接で伝えましょう。パート看護師でも、できる限り貢献したいという意欲を示すことが大切です。

<回答例>

私が貴院の小児科を志望した理由は、子どもや家族の目線にたって看護ができるためです。
私は出産のためにブランクがありますが、子育てが一段落し、家族の協力も得ながら働ける環境が整ったため復職を希望いたしました。
育児の経験を役立て、貴院の理念である「寄り添う医療」に携わりたいと思っています。

② 健康上の問題や病気が理由のブランク看護師が復職するときの志望動機

健康上の問題や病気によって看護師のブランクがあり現在は回復している場合、仕事に支障はないことを伝えましょう。採用後も定期的な通院などが必要な場合は、面接で隠さずに申告した方がお互いに安心して仕事を進められます。

<回答例>

貴院は地域を支える医療を行っていることから、ぜひ働きたいと思い応募いたしました。
前職では総合病院の糖尿病内科に勤めており、退院支援に携わる機会が多くありました。
その後、体調を崩し療養のためにブランクがありますが、現在は完全に回復しております。貴院で思いやりのあるケアを大切にし、地域医療を支えていきたいです。

③ 経験の浅い看護師がブランクから復職するときの志望動機

看護師経験が浅い場合は、復職を機にどのようにキャリアアップしたいかを面接で伝えることが大切。ブランク中に資格を取得したり努力したことがあれば、積極的にアピールしましょう。

<回答例>

私が貴院を志望した理由は、最先端の医療を提供されているからです。
前職では外科病棟に勤め、手術前後の患者さんを支援してきました。転職活動に時間がかかってしまいましたが、看護セミナーを受講するなど準備を整えてきました。
貴院では教育体制が整っているため、専門的な知識・技術を身につけ患者さんに最適な看護をしていきたいです。

2. ブランク期間の過ごし方について

ブランク期間に何をしていたかと聞かれた場合、看護師の仕事に活かせる内容を積極的に伝えることでマイナス評価を避けられます。

<回答例>

親の介護のため5年ほど現場から離れておりました。介護中は、親のペースを尊重することを大切にし、介護士などから心強いサポートを受けました。

看護師としてのブランクはありますが、食事や排泄の介助など介護経験は豊富なため、貴院の看護に役立てられると思います。

3. 子どもや家庭との両立について

育児中の場合は、仕事と両立できるように環境を整えていることを伝えるとよいでしょう。そのためには、家族とよく話し合い育児や家事の役割分担をしておくことが大切です。

<回答例>

子どもが熱を出した場合などは、夫や両親にサポートしてもらう予定です。また、自治体の病児保育を利用できるように手続きを進めております。

4. 夜勤・残業などの勤務条件について

「夜勤や残業はできるか」「いつから働けるか」などの勤務条件を面接で聞かれた場合は、希望する条件を伝えましょう。

何らかの事情で対応できない場合は、できることを前向きに伝えると好印象です。

<回答例>

現時点では難しいですが、子どもが大きくなったら夜勤も検討したいと思います。

5. 逆質問をされたら何を聞く?

「何か質問はありますか?」と逆に聞かれた場合は、1つでも質問するようにしましょう。

「特にありません」と答えるのは、応募先への興味や意欲がないと捉えられてしまう可能性も。また、調べれば簡単にわかる内容や待遇面についての質問は避けた方がよいでしょう。

職場の特徴や募集条件をしっかりと理解した上で疑問に感じていることを質問しましょう。

入職後の研修内容
入職前に準備すべきこと
どんな看護師が活躍しているか
1日のタイムスケジュール

このような質問は復職への熱意や向上心を積極的にアピールできます。

看護師のブランクを前向きに捉えて面接を成功させよう

看護師の面接で、ブランクをうまく伝えるポイントや回答例などをご紹介しました。

ブランクは決してマイナスではなく、自身の経験としてプラスになる側面もあるはずです。自身の経験や強みを活かせる点や応募先への熱意を伝えると、面接で効果的にアピールできます。

復職への一歩を踏み出すためにも、事前準備をして自信をもって面接に臨みましょう!

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*1 参考:厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」

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