看護師の転職で履歴書とともに求められるケースが増えている職務経歴書。「どのように書けばいいのかわからない」と悩む人も少なくありません。

職務経歴書をつくるポイントを押さえれば、採用担当者に向けて自分の経験やスキルを十分にアピールできます。

今回は、看護師向けに職務経歴書の書き方について、記入例を交えながらわかりやすく解説します。

看護師の職務経歴書とは?履歴書との違い

職務経歴書とは、これまでの業務経験や仕事に活かせるスキルを採用担当者に伝えるための書類。それに対して、履歴書は氏名や住所、学歴などの基本的なプロフィールをまとめた書類です。

応募先から「履歴書のみ持参」と指定された場合は、職務経歴書は必要ありません。しかし最近では、採用側が求める人物像とマッチしているかを確かめるために、看護師の面接でも職務経歴書の提出を求められるケースが増えています。

看護師の職務経歴書|6つの項目と書くべき内容

看護師の職務経歴書では書式などに決まりはありませんが、以下のような6つの項目を押さえておきましょう。

① タイトル・日付・名前

冒頭中央にタイトル「職務経歴書」、右揃えで日付と氏名を記入します。日付は提出日(郵送の場合は投函日)とし、年号は西暦・和暦どちらかに統一しましょう。その際、ほかの書類と日付を統一することを忘れずに。

② 職務要約

この後に記載する職務経歴を簡潔にまとめます。字数は2〜3行程度でOK。「これまで働いた病院・病棟」「勤務年数」「どんな業務経験があるか」を要約して伝えましょう。

③ 職務経歴

どのような勤務先で、何をしてきたのかが伝わるように具体的に記載します。内容は以下のとおりです。

  • 勤務した病院・施設名
  • 勤務期間
  • 雇用形態
  • 配属した部署(病棟や外来、診療科など)
  • 業務内容や取り組み

業務内容では、主に対応した処置や看護ケアなどについて箇条書きでまとめます。プリセプターやリーダー業務、委員会活動、看護研究や学会参加などもアピールポイントになるので積極的に記載しましょう。

なお、転職回数が多い看護師は、アピールできる職歴を2〜3個ピックアップすればOK。

④ 活かせる知識・経験・スキル

看護師の業務に活かせる知識や経験・スキルを記載します。次のような項目を参考にして、自分の強みを積極的にアピールしましょう。

  • 診療科ごとの専門的な知識・スキル
  • 看護ケアに求められる能力(判断力やコミュニケーション能力など)
  • リーダーシップ経験・能力
  • PCスキル
  • 語学スキル

なお、看護師経験が浅い人は、基本的な看護スキルが身についていることをアピールするとよいでしょう。

⑤ 保有資格

保有している免許や資格を記載します。履歴書の資格記入欄と重複しますが問題ありません。取得した日付が古いものから順番に載せます。資格名は正式名称で書くのが基本です。

⑥ 自己PR

自分の強みをどのように活かし、貢献したいと考えているかを自分の言葉で記載しましょう。応募先が求める看護師像・人物像を意識して書くと、採用後に活躍できることをアピールできます。

自己PRのくわしい書き方や例文は、後ほどご紹介します。

看護師の職務経歴書の書き方|押さえるべき3つのポイント

看護師の職務経歴書は、採用担当者へ伝わるように読みやすくすることが大切です。職務経歴書を書くときのポイントをご紹介します。

ポイント1. 見やすいレイアウトを!手書きよりもパソコンで作成

見た目が整っていない職務経歴書は、それだけでマイナス評価につながることも。手書き指定がなければパソコンでの作成がおすすめです。字の大きさや配置を調整しやすく、読みやすい書類をつくれます。

ポイント2. 強みをアピール!自分に合ったフォーマットで書く

職務経歴のまとめ方には「編年体式」と「キャリア形式」があります。自分の強みをアピールしやすい形式を選びましょう。

  • 編年体式

…職務経歴を時系列に沿って書く形式です。ステップアップの過程がわかりやすく、一般的な職務経歴書に用いられます。

  • キャリア形式

…職務経歴をキャリアごとにまとめて書く形式です。経験やスキルをわかりやすくアピールできます。経験した業務が多岐にわたったり、転職回数が多かったりする人におすすめの方法です。

ポイント3. わかりやすさ重視!箇条書きでA4サイズ1〜2枚にまとめる

職務経歴書は、箇条書きA4サイズ1〜2枚にまとめましょう。文章が長くなってしまうと、伝えたいポイントがわかりにくくなります。アピールしたいことがたくさんある場合でも、読み手に伝わりやすい内容にまとめることが重要です。

看護師の職務経歴書|スラッと書ける自己PRの書き方3つのステップ

自分の強みや熱意をアピールできる自己PR欄。しかし、職務経歴書のなかでも自己PRの書き方がわからないという看護師も少なくありません。自己PRを書くための3つの手順をご紹介します。

手順1. これまでの経験を振り返って学びや強みを洗い出す

まず、これまでの経験を書き出してみるのがおすすめです。経験してきた業務や学び、身についたスキルなどを整理できるでしょう。自分の視点だけでなく、ほかのスタッフから評価されたことなども書き出してみると、自分の強みを見つけやすくなります。

手順2. 具体的なエピソードを盛り込む

アピールする強みを決めたら、関連するエピソードを振り返ってみましょう。実際に経験したエピソードを加えることで、具体的でより説得力のある内容になります。

手順3. 応募先で貢献できることをアピールする

最後に、これまでの経験や自分の強みを応募先でどのように活かせるのか、自らの考えや目標を書きましょう。ただし、応募先の理念や特徴とマッチしていないのはNG。応募先が求める人材として合っていることをアピールすると、好印象につながります。

看護師の職務経歴書|自己PRの例文3選

自己PRの例文をご紹介しますので、参考にしながら自分なりの職務経歴書を書いてみましょう。

長所(コミュニケーション能力)をアピールする場合

<自己PR例>

私は患者さんやスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。以前に勤めていた内科病棟では、入院期間の長い患者さんが多くいました。多忙な中でも患者さんに積極的に声を掛け、思いに耳を傾ける機会を増やすように努めました。そのおかげか「あなたが担当で安心できた」とおっしゃってくださる患者さんもいました。貴院でも、コミュニケーションを大切にしながら患者さん一人ひとりに寄り添っていきたいと考えています。

職務経験(急性期)をアピールする場合

<自己PR例>

私の強みは、冷静な判断力とスピード感のある行動力です。これまで集中治療室に勤めてきたため、急変のリスクがある患者さんが多くいました。私はわずかな兆候も見逃さないように細心の注意を払って観察し、タイムリーに医師へ報告することを心掛けていました。また、疾患への理解を深め高度な技術を習得するためにスキルアップに努めました。貴院でも、素早いアセスメントと行動力で質の高い看護を提供していきたいと考えています。

ブランクのある看護師の場合

<自己PR例>

私の強みは、臨機応変に対応できることです。前職を退職した後、5年ほど子育てに集中しておりました。子育ての経験は、予定通りにいかないこともありましたが、最善の方法を常に考え対応するようにしていました。また、時間を見つけて看護の知識をアップデートするように努めました。貴院でもこれまでの経験を活かして即戦力となれるように努力したいと思います。

看護師の職務経歴書で自分の魅力をアピールしよう

看護師の職務経歴書は、自身の経験やスキルを応募先へ伝えるための書類です。採用担当者へ伝わる職務経歴書をつくれば、あなたの経験を理解してもらいやすく面接で有利になる可能性が高まります。

職務経歴書の書き方の基本とポイントをしっかり押さえて、自分の魅力を十分にアピールしましょう!

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