外出の機会が少なくなる高齢者にとって施設で行われるレクリエーションは、体と心をリフレッシュする大切なイベントです。しかし普段の業務と同時進行で行うレクの企画や準備は、施設のスタッフにとって悩みのタネ。この記事では、スタッフの負担が少なく、高齢者にも喜ばれる、簡単なレクリエーションを15個ご紹介します。

道具なし!簡単に始められる認知症予防の高齢者向けレクリエーションゲーム 3選

「待ったなし!」すぐに取り組めるのが、特別な道具を必要としないレクリエーションです。利用者さんの様子をみながら、サッと取り組めるレクリエーションゲームを3つご紹介します。

1.後出しじゃんけん

スタッフが先に手を出したじゃんけんに、利用者さんが後から手を出す「後出しじゃんけん」。普通のじゃんけんでは「勝ちたい」という気持ちが前面に出て参加を拒む利用者さんも、「後出しじゃんけん」なら勝敗を気にすることなく楽しみながら気軽に参加できます。

2.連想ゲーム  

スタッフが出したお題とヒントに利用者さんが答える「連想ゲーム」も、事前準備がいらず簡単に行えます。たとえば、施設でみんなと一緒に食べた「お昼ごはんの煮物の中に入っていた赤いお野菜」などをお題にすると、周囲の利用者さんとコミュニケーションが広がるでしょう。

3.しりとり

最初の人が発した言葉の語尾を続けていく簡単なレクですが、スタッフにとっては認知機能が低下し始めた利用者さんの現状を把握できます。参加者のレベルに合わせて、制限時間を設けたりテーマを限定したりすることで難易度をスタッフが調整できるでしょう。

室内でできる!盛り上がる簡単なレクリエーションゲーム3選

施設のレクリエーションは室内で行われるため、動きが制限されてしまいます。ここでは室内でも盛り上がる、比較的事前準備が少ないレクリエーションを3つご紹介しましょう。

4.風船バレー

用意するものは椅子と風船の2つ。シンプルなゲームですが、風船の動きに合わせて場の空気が盛り上がります。円形になった利用者さんにラリーの回数を指定したり、スタッフが関わったりながら風船の動きをサポートしましょう。転倒を予防するため、椅子に座った状態でのプレイをおすすめします。

5.輪投げ

事前準備としてターゲットと輪が必要ですが、利用者さんにとって幼い頃の記憶が呼び覚まされ、見ている人も投げ手を応援する交流が生まれるレクリエーションです。ターゲットに色や数字をつけ、よりゲーム感覚で楽しめる工夫を取り入れやすいのも、施設のレクリエーションの定番となっている理由でしょう。

6.伝言ゲーム

伝言ゲームは事前準備なしで行えますが、紙コップで作った糸電話を用意するとより多くの人が楽しめます。最初に伝えた言葉が最後の人に伝わる間の変化を楽しむため、参加者は5名以上が望ましいでしょう。言葉だけでなく、思い出のメロディのフレーズや季節の行事も取り入れやすいレクリエーションです。

座ってできる!脳トレ系レクリエーションゲーム3選

レクリエーションでは、利用者さんの楽しむ姿以上に安全性が大切です。ここでは、座ったままできて脳トレにもなるレクリエーションを3つご紹介します。

7.数字当てゲーム

スタッフが決められた数字を提示し、利用者さんが両手を使って指定された数字を作るレクリエーションです。たとえば5を提示したら、右手で3、左手で2を作り、両手の指を足して5になれば正解です。さらに、途中で手を叩いたり膝を叩いたりする動作を入れながらリズムをつけます。間違えていても、思わず笑いが起こるでしょう。

8.記憶力クイズ

クイズの答えを、記憶を元に利用者さんに答えてもらうゲームです。昭和の出来事や流行をクイズにすると、思い出話から交流に話題を広げられるでしょう。ホワイトボードにスタッフが書き順をバラバラにした漢字を書く「漢字あてクイズ」なども、記憶力を刺激します。

季節を感じられる漢字は、イベントのレクリエーションとしても使えるでしょう。

9.言葉を使うゲーム

しりとり」や「早口言葉」のような言葉を使うゲームです。発音しにくい言葉を、早いスピードで間違えずに発声する早口言葉は、口の筋肉も鍛えられます。スタッフも完璧にできる人は少ないでしょうから、まごつくスタッフの様子からも盛り上がりを見せるでしょう。

 イベントで大喜び!季節に合わせたレクリエーションゲーム 6選

毎日が代わり映えしない生活になりがちな高齢者の生活にとって、施設で行われるイベントは季節を感じ日常のマンネリを防ぐ大切な行事です。ここでは、比較的簡単な準備で取り入れられる、季節に合わせたレクリエーションを6つご紹介しましょう。

10.お正月に楽しめるゲーム

「風船バレーをアレンジした羽つき」は、日常のレクから季節を取り入れたレクリエーションに早変わりします。羽子板の代わりにうちわを使い、羽に見立てた風船を打ちます。うちわにお正月らしい絵をプリントして貼っておくと、より季節を感じられるでしょう。

11.節分に楽しめるゲーム

玉入れのように鬼に見立てた的にボールを投げる「鬼退治ゲーム」は、豆まきをイメージしやすく利用者さんも盛り上がるでしょう。普段から使っている輪投げセットに鬼のイラストを貼り、点数を競う簡単なアレンジで鬼退治を楽しめます。

12.ひな祭りで楽しめるゲーム

流し雛リレー」は、お雛様とお内裏様を貼った紙皿をうちわの上に乗せ、一列に並んだ利用者さんが手渡しでリレーするレクリエーションです。手渡しする時、伝言ゲームを入れるとさらに難易度が高くなるでしょう。

13.夏祭り風のゲーム

夏ならではの「スイカ割りゲーム」は、室内で屋外の雰囲気を感じ盛り上がります。スイカ柄のボールの上に紙風船をおき、目隠しをした利用者さんが紙風船を叩くと成功です。

14.ハロウィン向けのレクリエーション

高齢者にとってハロウィンは新しい行事です。かぼちゃの飾りをつけたペットボトルをボールで倒す「ハロウィンボーリング」は、高齢者にとって目新しい趣向でしょう。なじみのある福笑いを「ジャック・オ・ランタン」で行うのも新たなインスピレーションを与えます。

15.クリスマスにおすすめのゲーム  

福笑いはいろいろな行事に使えますが、サンタクロース版福笑いもユーモラスな絵柄で笑いを誘うでしょう。いつもの玉入れのボールを小さなプレゼントボックスに変えたり、風船バレーの風船にサンタの絵を描いたりする趣向もクリスマスを盛り上げます。

30分でできる安全に配慮した簡単なレクリエーションで介護を盛り上げよう!

高齢者にとってレクリエーションとは、運動不足を解消し認知機能の維持に役立つ活動です。何より笑いに多くの効果があることは「笑う門には福来る」でおなじみ!介護士にとって忙しい日常業務の中の限られた時間で、レクリエーションを用意するのは大変な業務です。

基本のレクリエーションのアレンジなら短時間で用意も済み、バリエーションを変えながら盛り上げられます。簡単な工夫を加えながら、安全で盛り上がるレクリエーションの時間を過ごしましょう。

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