「看護師として復帰したいけど、ブランクがあるから志望動機の書き方が難しい」と悩んでいませんか。
看護師としてブランクがあったとしても、ポイントをおさえれば面接官の印象に残る志望動機を作成できます。
今回は、ブランクのある看護師が知っておきたい志望動機の書き方や注意点をご紹介します。
看護師の志望動機を考える5つのステップ
看護師として復職するとき、履歴書に書いたり面接で伝えたりする志望動機。面接官に自分の気持ちをしっかりと伝えるために、次のようなステップにそって志望動機を考えてみましょう。
ステップ1:構成を決める
まずは、全体の構成を決めてから考えはじめることが大切です。なにも決めずにいきなり書いてしまっては、自分の気持ちが伝わらない志望動機になってしまいます。
ブランクがある看護師の志望動機の場合、以下のような構成だと書きやすいでしょう。
① あいさつ
② 応募条件を満たしていること
③ ブランク前の経験と身につけたこと
④ ブランク中の経験と自分の強み
⑤ 復帰にあたって努力したこと
⑥ 仕事への熱意
⑦ 締めのあいさつ
上記のような構成を決めておくと、自分の思いや経験をあてはめやすいのでおすすめです。
ステップ2:自分の経験について整理する
次に、自分の経験について整理します。仕事だけに限らず、今までの生活を振り返りながら思いつくままに書き出してください。
次のようなポイントにそって考えてみましょう。
- ブランク前の仕事(診療科、仕事内容、患者さんとの関わりなど)
- ブランク中にしていたこと(家事育児や介護、病気やけがの療養中だったことなど)
- ブランク中に学んだこと(講座やセミナー、ボランティアなど)
看護師としてブランクがある人は「書けるほどの経験がない」と悩みがちです。仕事はしていなかったとしても、ブランク中にしか経験できなかったことは誰にでもあるはず。子育てや介護、ボランティア活動など、仕事を休んでいた間に一生懸命取り組んだことをみつけてみてください。
また、病気やけがで療養中だった人も、つらい経験から得られたものが必ずあります。ブランク期間をマイナスととらえず、自分の強みにつなげていきましょう。
ステップ3:自分の強みを考える
今までの経験について棚卸しができたら、自分の強みについて考えてみましょう。自身の経験が看護師としてどのように役立つかを整理し、志望動機に盛り込んでいきます。
たとえば、次のような例を参考にしてください。
- 産婦人科に勤務した経験から、妊産婦や新生児への看護ケアが身についている
- 外科勤務だったので、採血や注射などの看護技術が得意
- 両親の介護経験があるため、家族に必要な精神的ケアや指導方法がわかる
- 自分自身が体調を崩していたので、患者さんの視点を大事にした看護ができる
- ブランク中に受けた講座やセミナーのおかげで、最新医療について知識が多い
今まで積み重ねた経験は、看護師としてステップアップするための大切な要素です。「こんなことは役立たない」と思わずに、自分の強みをたくさん発見してください。
ステップ4:構成にあてはめる
自身の経験や強みを十分に書き出せたら、ステップ1で決めた構成にあてはめます。最初は箇条書きのままで大丈夫です。パズルのように落とし込んでいきましょう。
ボリュームが足りない場合は、経験や強みをもう一度振り返り、新たなエピソードを追加してみてください。
箇条書きの文章を整えながら、読みやすい文章に仕上げていきましょう。
ステップ5:最終チェック
文章ができあがったら、最後に声に出して読んでみましょう。間違いや読みにくい部分はないか十分にチェックしてください。自然な文章の流れになっていたら完成です。
ブランク看護師が志望動機を書くときの注意点
面接官の印象に残る志望動機を書くためには、マイナス要素となるような表現を減らすことが大切です。以下のようなポイントに注意して作成しましょう。
注意点1:自分の希望や都合は書かない
志望動機には、自分の希望や都合を書かないように注意してください。「この人は職場でも自分の都合を優先しそうだな」と面接官にマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。
たとえば「子どもを預けられるようになったので看護師として復職したいです」「家事や育児があるので勤務は○○時まででお願いします」などは、志望動機ではないので気をつけましょう。
看護師の志望動機では、仕事に対する意欲を持っているか、ブランクからの復帰を乗り越える気持ちがあるかが重視されます。自分の都合や希望をどうしても伝えたい場合は、志望動機以外の機会を選ぶのがポイントです。
注意点2:「自信がありません」はNG
ブランクから復帰する看護師は、自信を持って仕事への意欲や思いを語りましょう。自信がない印象を残してしまうと「この人に任せて大丈夫かな」と面接官に不安を抱かせてしまいます。
ブランク期間が長ければ長いほど「採血や注射は自信がありませんが」「外で働くのは久しぶりなので上手にできるかわかりませんが」など、自信のなさを出してしまいがち。
仕事から離れていた期間が長く、自信がなかったとしても、志望動機ではブランクを埋める努力や意欲を伝えることが大切です。自信をもって自分をアピールしましょう。
注意点3:応募条件をしっかりとチェックする
志望動機の最終チェックをするときには、職場の応募条件と内容が合っているかを必ず確かめましょう。
病棟経験3年の看護師を募集しているのに、外来経験についてアピールしてしまうと面接官にマイナスの印象を与えることも。
志望動機を書くときは、最初にしっかりと応募条件を提示しておくことがポイントです。
【例文】ブランクのある看護師の志望動機
「ぜひ働いてほしい」と面接官に好印象を与える、看護師の志望動機をご紹介します。先ほど説明した構成にそって書いてあるので、それぞれの経歴やアピールポイントにあわせて作成してください。
今回ご紹介する例文は、子育てや介護のため10年のブランクがあり、外科クリニックのパート看護師として復職を希望するケースです。
○○と申します。
今回は、貴院でパート看護師を募集していると聞き、ぜひ働きたく応募いたしました。
私は結婚前に、総合病院の急性期病棟にて5年間勤めた経験があります。そのおかげで、採血や注射などの看護技術、急性期の看護ケアについてスキルを高めることができました。
その後、子育てや介護のため10年間専業主婦をしていました。10年間仕事をすることはありませんでしたが、介護や子育てから多くのことを学びました。介護をする家族の気持ちや、子育てをする母親の悩みについての勉強会に参加したこともあります。
これらの経験から、患者さんやご家族に寄り添える姿勢が身についたと思います。
看護師として復帰をするために、看護協会の復職看護師セミナーを受け、最新の医療や看護技術について勉強を重ねました。確かな知識を身につけ、地域の皆さんから信頼される看護師として貢献できます。
貴院の理念である「地域に根ざした医療」を実践する看護師を目指し、一生懸命働かせていただきます。よろしくお願いいたします。
ブランクを活かした志望動機で看護師として復職しよう
「ブランク期間のことをどのように書いたらいいのか」と悩みがちな看護師の志望動機。書き方のポイントや注意点をおさえれば、面接官の心に響く志望動機を作成できます。
ブランクを十分に活かした志望動機で、看護師としての新しい一歩を踏み出しましょう。
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