大阪で働く看護師の平均給与は高い?全国ランキングは◯位!!

看護師の仕事は責任感があり、夜勤やシフト勤務といった体力的な負担も大きいもの。「自分の仕事に見合った給与が得られているか?」「大阪で働く看護師の給与は高いのか?」と気になる人も少なくないでしょう。また、転職を考えている人にとっては平均年収を知ることは大きな判断材料になるはずです。今回は、大阪府で働く看護師の給与をランキングを交えてご紹介します。

そもそも看護師の平均年収はどれくらい?

看護師の全国平均年収は、以下のようになっています。

看護師の給与は、年齢勤続年数役職諸手当などによって異なります。

看護師は夜勤をすることで夜勤手当がつくため、夜勤の有無や回数によって1ヶ月の収入に幅が生じてくることも特徴です。また、残業時間によって残業手当に反映されます。

【都道府県で比較】大阪で働く看護師の平均年収ランキング

大阪府と他県を比較した、看護師の平均年収ランキングをご紹介します。

大阪府で働く看護師の平均年収は全国9位と高い水準になっています。

一般的に、大都市圏は給与相場が高く、大阪府を含めた関西地方の平均年収は比較的高い傾向です。関西地方内でみると、大阪府の看護師の平均年収は第4位となっています。

この要因として考えられるのは、関西地方にある他県の看護師数は7,000〜11,000人台であるのに対して、大阪府の看護師数は関西地方で最も多く約64,000人となっていることです*1

大阪府は多くの看護師が働いていることや、医療機関が多いため転職しやすいことなどから、給与にバラつきが生じていると推察されます。

ここで、昨年度と比較したデータをみてみましょう。

大阪府では昨年度よりも平均労働時間や残業時間が少なくなっていますが、月給と賞与は高くなっています。医療機関によりますが、働きやすい環境へと改善されてきているといえるでしょう。

*1 出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

【男女別に比較】大阪で働く看護師の平均年収は?

大阪府で働く女性看護師と男性看護師では給与に違いはあるのでしょうか。

大阪府の女性看護師は、人数も増えていますが平均年収は増加傾向にあります。

大阪府の男性看護師は、令和4年度の平均年収は女性看護師より低くなっていますが、それまでは女性看護師よりもやや高い平均年収となっています。

令和4年度に関しては、勤続年数の長い男性看護師が退職・転職する一方で、若手看護師が増えたことなどが要因と推察されます。

看護師は女性の多い職場ですが、勤続年数をみてみると男性看護師の方が将来的に平均年収が高くなっています

その要因としては、女性看護師は出産・育児などで転職を余儀なくされたり、働く場所が制限されてしまうためです。男性看護師の方が規模の大きい病院や手当のつきやすい診療科で多く働いており、勤続年数が長くなるほど管理職につく人も多いでしょう。

【設置主体別】看護師の平均月給

看護師が働く病院の設置主体によっても平均的な給与が異なります。

私立学校法人(いわゆる私立大学病院)の平均月給が最も高くなっており、14位の医療法人と比べると平均月給4.7万円ほどの差がありました。大阪府でも同じような傾向があると考えられるでしょう。

ただし、大阪府内でもさまざまな医療法人があるため、給与水準は各医療法人によって大きく異なる場合があります。

【病床規模別】看護師の平均月給

病床の規模によっても看護師の平均給与は異なります。

病床数が多いほど月給は高い傾向にあることが分かります。

年収アップを目指すのであれば、規模の大きい病院への転職を考えるのも一つの手段でしょう。

大阪で働く看護師が年収をアップするには?

大阪府で働く看護師の年収は勤続年数や病院の規模などによって異なりますが、その中でも給与をアップするための方法についてご紹介します。

  1. 資格を取得する

資格を取得することは、資格手当がついて年収アップにつながる方法の一つです

資格取得は勉強する労力がかかりますが、資格手当がつくだけでなく看護師のスキルアップにもつながります。例えば、認定看護師や専門看護師、ケアマネジャーの他、民間資格も合わせるとさまざまな資格があります。

ただし、病院の規定によっては資格手当がつかない場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

  1. 夜勤に入る回数を多くする

夜勤で働ける人は、夜勤の回数を多くすると年収アップにつながる可能性があります

看護師は、夜勤手当の有無やその回数によって年収が大きく異なってきます。年収をアップしたい場合は、無理のない範囲で夜勤の回数を増やせないか、上司に相談してみると良いでしょう。

  1. 管理職になる

正看護師は、役職に就くことで年収アップを期待できます

日本看護協会の調査では、管理職ではない看護師の平均給与は約35万6千円だったのに対して、中間管理職の看護師では約43万4千円、管理職の看護師では約48万1千円でした*2

役職に就くことで、基本給がアップする上に役職手当がつくことも期待できるでしょう。

  1. 待遇や給与のよりよい職場へ転職する

現在の職場で給与をアップさせることもできますが、待遇や給与がよりよい職場へ転職するのも年収アップにつながる一つの方法です

大阪府内の医療機関でも設置主体や病床規模などによって給与額は大きく異なります。そのため、給与や待遇のよい職場を見つけて転職することで年収アップが期待できます。

その際は基本給だけでなく、諸手当や福利厚生、勤務条件などをよく確認するようにしましょう。

*2 出典:日本看護協会「2022年 病院看護・助産実態調査」

まとめ

大阪府で働く看護師の平均年収は比較的高くなっています。しかし、病院の設置主体や病床規模、看護師の勤続年数、夜勤の有無などによって年収は大きな差がみられます。年収をアップさせたいと思っている人は、これからのキャリアプランやライフプランを考えるための参考にしていただければ幸いです。