「デイサービスで看護師アルバイトをしたいけど、どんな仕事をするか分からない」と一歩踏み出せずにいませんか?大阪府ではデイサービスの看護師求人数も多く、給与もさまざまであるため、どのアルバイト先がよいのか決めかねてしまうことも。今回は、大阪府で働くデイサービス看護師の業務内容や平均的な時給、アルバイト先を探すときのポイントについてご紹介します。

デイサービスの看護師はどんな仕事をするの?

デイサービスで働いたことのない人にとって、どのような仕事をするのかあまり想像がつかないかと思います。デイサービスで働くにあたって不安を少しでも解消するためにも、看護師の仕事内容を知っておきましょう。

そもそもデイサービスとは?

デイサービスは、在宅介護を受けている高齢者が日帰りで通って介護サービスを受ける施設です。正式名称は「通所介護」といいます。大阪府には通所介護(地域密着型、介護予防認知症対応型含む)は計3350施設 *1 あり、全国で2位、関西では1位の施設数となっています。

デイサービスの利用者は要介護1〜5の認定を受けている高齢者ですが、予防通所介護の指定を受けているデイサービスでは要支援1〜2の方も利用可能です。

介護サービスの内容として、食事や入浴、排泄の介助、体操などの機能訓練、レクリエーションなどがあります。

デイサービスの目的は、要介護となった方が生活支援などを受けながら自宅で可能な限り自立した生活を送れることです。一人での外出が困難になり自宅に閉じこもりがちな方でも、デイサービスを利用することで同年代の人と交流でき、偏りがちな栄養を補給する機会になります。また、高齢者を介護している家族の負担を減らす役割もあります。

*1 参考: 令和3年介護サービス施設・事業所調査

デイサービスとデイケアの違い

デイサービスとデイケアは同じように捉えられることが多いですが、介護サービスの目的が異なります。

デイサービスは入浴や食事などの生活支援を主な目的としたサービスです。介護士が中心となり、機能訓練指導員、生活指導員、看護師などが勤めています。

それに対して、デイケアは身体機能の回復・維持を目的としており、リハビリなどの医療的ケアに力を入れています。デイケアの正式名称は「通所リハビリテーション」と言われており、医師や理学療法士が常駐しているのが特徴です。

デイサービス看護師の仕事内容

デイサービスで働く看護師は、利用者の健康を管理する大事な役目があります。具体的には、以下のような仕事を行います。

  • バイタルサイン測定
  • 内服薬の管理
  • 血糖測定、インスリン注射
  • 食事介助
  • 口腔ケア
  • 入浴後の軟膏塗布、創部・褥瘡処置
  • 胃ろう・ストーマ管理
  • 看護記録作成
  • ケガ人や体調不良者の対応

病院などとは異なり、採血や点滴などの医療行為は基本的にありません。機能訓練やレクリエーションのお手伝いなど、介護士のサポートに回ることもあります。

デイサービスのスケジュール例をご紹介します。

利用者に合わせたスケジュールとなっているため、落ち着いた中で働くことができます。利用者と関わる機会が多く、高齢者とのコミュニケーションが好きな人はやりがいを感じられるでしょう。医療行為は少なく、残業もほとんどない規則的な勤務であるため、育児などがあり家庭と両立したい人やブランクから復帰したい人でも働きやすい環境です。

大阪で働くデイサービス看護師の平均時給はいくら?

大阪のデイサービスで働く場合、どれくらいの給与なのかも気になるポイントです。

当社が調べたデータでは、大阪府のデイサービス看護師の平均時給は1500〜2000円です。全国のデイサービス看護師の平均時給は1300〜1700円程度であり、大阪府は首都圏のため給与相場が高い傾向にあります。

ただし、デイサービスは日中のみの仕事であるため、24時間体制である介護老人保険施設や介護療養型医療施設などに比べると時給はやや低くなります。夜勤のない代わりに、規則的な生活を送り、家庭やプライベートの時間を確保できるというのが利点です。

大阪でデイサービスの職場を探すときに見ておきたいポイント

大阪府でデイサービスのアルバイト先を探す際、どの施設を選べばよいか分からないと悩んでしまう人も多いと思います。そこで、大阪府のデイサービス求人を探すときに見ておきたいポイントをご紹介します。

  1. 何を特徴とした施設なのか

まずは、アルバイト先の施設が何を特徴としているのか、どういう利用者を受け入れているのかを確認することが大切です。

一般的なデイサービスの他に、以下のような特徴を持つ施設があります。

  • 機能訓練特化型デイサービス
  • 認知症対応型デイサービス
  • 療養型デイサービス

機能訓練特化型デイサービスは、リハビリにより特化しており、入浴や食事などは実施せずに午前と午後で利用者が入れ替わる施設が多いです。介護度の低い利用者が多いため、体力に自信のない人や半日だけ働きたい人、リハビリに積極的に関わりたい人などにおすすめです。

認知症対応型デイサービスは、認知症に特化したケアを実践しています。これまで認知症ケアに携わったことのある人やこれから学びたい人にはおすすめです。

デイサービスは、一般的な施設や機能訓練特化型、認知症対応型のいずれも大阪市、堺市、東大阪市の順に施設数が多くなっています。その他、高齢者が多く暮らしている豊中市、吹田市、高槻市、茨木市、枚方市も施設数が多いため、アルバイト先を見つけやすいでしょう。

療養型デイサービスは、重度の要介護者(難病、脳血管疾患後遺症など)やがん末期の方などを対象とした施設です。生活支援に加えて、看護師による観察や医療ケアを常時受けられます。看護師は他のデイサービスよりも看護技術を生かす機会が多く、スキルを保ちたい人におすすめです。

療養型デイサービスは、現在のところ大阪府内には大阪市、堺市、泉北郡の4施設のみであり求人数は少なくなっています。

  1. 看護業務およびそれ以外の業務がどの程度含まれているか

求人情報を見る際は、どのような看護業務が含まれているか、看護業務以外の仕事をどの程度担当するのかを確認しましょう。

食事介助や点眼・軟膏塗布の補助などは看護師でなくても行える仕事ですが、介護士の人数が少ないことから本来の健康管理業務を超えた仕事を求められることもあります。例えば、利用者の送迎車への同乗または運転も任されるケースもあるようです。

トラブルを避けるためにも、応募する前に勤務条件をしっかりと確認しておきましょう。

  1. 利用者とスタッフの割合はどれくらいか

働く環境を知るためには、施設における利用者数とスタッフの割合を確認することも大切です。

デイサービス(療養型は除く)の人員は次のような基準となっています。

  • 看護師は、利用者10名以上の事業所で1名以上配置
  • 介護職員は、利用者15名以下の事業所では1名以上配置

利用者16名以上の事業所では「(利用者数-15名)÷ 5 + 1」の人員が必要

介護士の人数が少ないと職場がバタバタとしており、看護師に他業務が回ってくる可能性が高いです。利用者とゆっくりコミュニケーションをとりたい人は、介護士の人数が基準よりも多い職場を選ぶとよいでしょう。

利用者やスタッフの人数は、求人情報サイトなどで確認できます。もし載っていない場合は、サイトの担当者へ問い合わせたり介護サービス情報公表システムで調べることをおすすめします。

まとめ

高齢化に伴い、介護を受けながら在宅で過ごす方が増えているため、生活支援や機能訓練をするデイサービスの需要は高まっています。

デイサービス看護師は利用者の健康管理を担う役割があり、利用者との関わる機会が多いため、これまでの経験やコミュニケーション力を生かして働けます。日中の規則的な勤務であるため、家庭と仕事を両立したい人や復職したい人でも働きやすいでしょう。

デイサービスにもさまざまな特徴をもつ施設があるため、自分に合った職場を見つけましょう。