「いざというときに頼れる人がいなくて、看護師に復職できるかな」「保育園に入れても、子どもの発熱や仕事の残業で両立できるか不安」と悩んでいませんか?
看護師の仕事は夜勤や残業が多く、子育てとうまく両立できるか心配になってしまうもの。しかし、東京都の子育て支援サービスを活用すれば、無理なく仕事に復帰できます。
今回は、看護師に役立つ東京都の子育て支援サービスについてご紹介します。

看護師の仕事と子育てを無理なく両立するための工夫

看護師の仕事と子育てを両立させるのに大切なのは事前準備です。次のような工夫をしながら、復職前にしっかりと準備しましょう。

1. 時短や日勤のみの勤務形態にする

ハードな看護師の仕事と子育てを両立するためには、時短や日勤のみの勤務形態に調整することが重要です。
夜勤や不規則な勤務は子どもの見守りだけでなく自身の体調にもかかわります。看護師のキャリアを築くために「バリバリ働きたい!」と思うかもしれませんが、焦らずにゆっくりと仕事に慣れることが大切
以前に所属していた病棟で勤務調整が難しければ、部署異動や転職などを検討するのも一つの方法です。

2. 院内保育を利用する

子育て中の看護師の強い味方となるのが、乳幼児を預けられる院内保育です。
一般的な保育所とは異なり、院内保育であれば子どもが急に熱を出したときでも近くにいる医師や看護師がみてくれるので安心。職場内またはその近隣に保育所があるため、送迎の手間も省けます。
ただし、定員数が限られていることが多いため、早めに確認しておきましょう。

3. 子育て支援サービスを活用する

仕事と子育てを両立していくためには、子育て支援サービスを活用しましょう
家族の協力を得るのは大切ですが、仕事の都合などによっては限りがあるもの。子育て支援サービスについて事前に把握しておくことで、急な仕事や自身の病気などがおきても慌てずに対応できます。
東京都にはさまざまな子育て支援があるので、利用できるサービスを確かめておきましょう。

子育て中の看護師に役立つ!東京都で利用できる行政支援5選

東京都には、看護師として働きながら活用できる行政支援がたくさんあります。ただし、サービスの有無やその内容はお住まいの市区町村によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。

1. ファミリーサポートセンター

ファミリーサポートセンターは、子育ての手伝いが必要な人と手助けができる人を結びつける事業です。
生後6ヶ月〜小学校6年生くらいの子どもの送迎や一時的な預かりなどを支援会員に手伝ってもらえます。東京都の一部の町村部を除いたすべての市区で対応しています。
利用するためには会員登録や説明会への参加などが必要なため、登録だけでも早めに済ませておくとよいでしょう。

2. 病児・病後児保育

病児・病後児保育は、病気中または回復期の子どもを看護師等が在籍する施設で一時的に預かる事業です。
子どもは風邪や感染症、ケガなどにかかりやすいもの。在籍する保育所で受け入れできないケースもあり、保護者は仕事を休まざるを得なくなってしまいます。
東京都では町村部を除いてすべての市区で対応しています。ただし、対象となる子どもの年齢は市区によって異なるため注意が必要です。また、事前の利用登録や必要な書類・持ち物が決められているため、あらかじめ確認しておきましょう。

3. 一時預かり保育

一時預かり保育は、保護者の通院や病気・冠婚葬祭・ショッピング・リフレッシュなどの際にキッズルームや保育施設などで一時的に預かる事業です。
2〜8時間程度など、自分の都合に合わせて少しの時間だけ預けたいときに役立ちます。
一時預かりは、東京都の一部の町村部を除いたすべての市区で対応しています。また、港区・千代田区・江戸川区などでは保育施設のほかに子育てひろばでも一時預かりを実施しています。
前もって見学などをしておくと、いざというときに安心して預けられるでしょう。

4. ショートステイ・トワイライトステイ

ショートステイ一時的に育児ができないときの宿泊を伴う預かりのこと。また、トワイライトステイ残業などで帰宅が遅くなるときに17〜22時頃まで預かる事業です。
ショートステイは東京都の一部の町村部を除いたすべての市区で対応中。トワイライトステイは23区内では世田谷区・足立区・大田区などの14区、23区外では八王子市・府中市・町田市などの8市で対応しています。
看護師は急な残業や自身の体調不調が発生することもあるため、いざというときのために備えておくことも大切です。

5. TOKYO子育て応援幼稚園

TOKYO子育て応援幼稚園は、通常よりも長く預けられる私立幼稚園です。
通常、幼稚園の教育時間は通常4時間程度ですが、TOKYO子育て応援幼稚園ではその前後に4時間以上の預かり保育にも対応しています。
23区内では練馬区・江戸川区・葛飾区など、23区外では八王子市・武蔵野市・町田市などで対応できる幼稚園が多く比較的体制が整っています。
働いていても子どもを幼稚園に通わせたい場合や保育所の空きがない場合は選択肢の一つになるでしょう。

行政支援を活用して看護師の仕事と子育てを両立しよう

復職する前に活用できるサービスをしっかりと調べておけば、看護師の仕事と子育てを両立できます。
子育てや仕事を一人で頑張りすぎると、手が回らなくなったり疲れが溜まったりしてうまくいかないことも。長続きさせるためには、家族の協力や支援サービスを活用して心の余裕をもつことが大切です。
仕事と子育てをどんな風に実現したいのかをイメージして、復職に向けた準備をすすめていきましょう!

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参考:東京都福祉局「子育て支援情報一覧」

   東京都生活文化スポーツ局「TOKYO子育て応援幼稚園」ってなに?

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